全国使い放題、コワーキングオフィス「いいオフィス」が急拡大 ファンを作る驚異のビジネスモデル (2/4)
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>>> 登録会員がコワーキングオフィスを利用すると、料金の25%をいいオフィスが手数料として受け取る。残り75%が、利用したFC加盟オフィスの利益だ。この仕組みは、FCでは典型的だろう。
面白いのは、使い放題会員の販売権をFCに開放したことにある。複数人で1枚のカードを使い回せる月額3万円の法人プランを用意し、これをキンコーズが販売を始めた。FCに加盟すると、同様に法人プランを販売する権利を得ることができる。
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>>>法人プランを販売すると、月額3万円の使用料のうち15%が、固定的に販売したFCに入る仕組みだ。つまり、自社のコワーキングスペースを使ってもらわなくても、会員が継続している限り、安定的に固定的な売り上げが見込める。25%はおなじくいいオフィスが取り、残りの60%を利用先のオフィスに分配する。会員ごとの利用時間と、時間あたりの単価を計算して、好立地で長時間利用されたオフィスに多く分配される公平な仕組みだ。
いいオフィスセブがDIYに着手したタイミングで現地に訪問したが、大元のLIG社のスピード感はすさまじいのを実感した記憶がある。単価の見直しなんかも定期的にしていた感覚で、なによりマネージャーとゲストの距離が近かったので、FC経営にシフトし、これだけパートナーを増やせるのは会社風土の中での強みなのだろう。
うちのツアー運営時の参加者は飛び込みのお願いで、数日後には国際交流イベントを共催もしていた。
こうやって、トライアンドエラーを繰り返す速さと、
頭ではわかるモデルのロジックを実際にすぐ回せる人たちと、そうでない人との差がグンと開くのを感じた
また、店舗がコンテンツになると、属人性が薄まるので、法人プランの売り文句も容易であり、初心者オーナーたちも楽しく営業できるだろうなという印象である。
ぶっちゃけマンションの一室だろうと、ガレージや移動型のオフィスだろうと、机と椅子、電源とwifiが確保されており、周りの目線さえ気にならないデザインがあれば、あとはターゲティング次第で質の高いワーキングサービスは提供できるのだから、誰でも経営できる一つのわかりやすいFC成功例として、多くの判例を残してくれそうである。