写真は源光庵

秋の借景の画像をgoogle画像検索で見つけた時、思わず息を呑んでしまった。

茶室というものを作らずとも、茶室の本質的な部分(最小限の空間に茶と間をおいた)を切り取らせていただくモバイルハウスにどこか色や味を出す工夫として、

借景を取り入れることにしたので丸窓を作ります。

しかし、丸窓なんて作ったことあるわけないから、適当に窓を丸くすればいいだけだと思ったけど違った。

モーリーさんのyoutube、5年浮いたくらい参考になっています
これが無料なのは絶対に今インターネットバブル。

これ、マジで構造的に最強ということに気付いてしまい、これで丸窓を作ることにした

外壁に丸窓(アクリルと絵柄の障子紙)

中壁に障子4枚横スライド

間をパッキンと防水加工

障子を開ければそのまま借景仕様にすることができ、

外壁をあげて障子を開ければ縁側になりかつサイドオーニングになる

障子をあけなければ外からは見えない

網戸をつけることも工夫次第ではできそう

障子にすることでアナログな開閉が可能になり、侘寂のニュアンスを手動で調整することができる

感性と同じ分だけ開くことができる

また、サイドオーニングのおかげで、強い雨でなければ障子が濡れることもある程度回避できる

防水加工も勉強させてもらいたいけどね ただこの構造だけでかなり心強い

最近こんなんばっか考えていて、いかにこれまで生活に対するクリエイティビティが欠如していたか

気付かされた。超大事。

何事もお金で解決できる分、無意識のうちに自分に合わないフレームワークを

妥協採用してしまっていた。好きではないものに囲まれてしまっていた

モバイルハウスを作ると決めてから、好きではない空間、物質に敏感になった

生活様式の解像度をあげていくことによって、日々佇まいを意識した逆算計画を

建てられるようになった。

これは陰翳礼讃でかたられていたそっくりそのままだ

>>>
>>> 黒と白、光と影、そのようなコントラストから生まれた創作物ではなくて、感性の源流がすべて侘寂にあるようで、その侘寂に根拠たるものは必要なくて、僕らが生まれた時からある「月」や「川」や「草原」や「そよ風」や「日陰」や「炎」をみて、ただ美しいと感じるそこを大切にすることが、かっこいい

自分の文章の引用だけども、人の言葉に納得するくらいの真実みがある。

そんな居心地の良い本来備わっている感性に最も近しいと感じられる物質をしっかりと様式に組み込んでいきたい

それを考えているとこのように丸窓の作り方の記事に

「なるほどな〜めちゃくちゃありがたいわ〜」と感じられる素養になりました

でめたし。でめたし。