この記事自体は、どうやって男女が離れた席になるようにしてるんだ?というシステムを解説した、ぶっちゃけよくわからない記事なのですが、ヘビーユーザーの僕は興味深く読んでいたところ、面白いことに気づいた。

高速バスドットコムがダイナミックプライシングである、ということ。

ダイナミックプライシングとは、簡単に言えば「その場その場で」価格を変動させる単価付手法だ

デメリットは平等性が損なわれると思う人が一定数出ることだったり、いわゆるボラティリティが高くなることと言われることも多々あるが、個人的にデメリットはあんまりないと思う。まあ、強いて言えば、工数が多くなることだろうか(まあそれは単価いじるなら当たり前なので、、、)

例えばホテルなどは、値崩れを防ぎながら毎日稼働率を上げ続ける必要があるため、このような手法をとっている、例えば楽天でさっきまで10000円だけど、30分後には公式サイトで8000円みたいな。こういう工数がすごくかかる分、その瞬間の相場に合わせて値決めし、実際の購買につなげられる、というのが圧倒的なメリット。購買欲求と比例し、ある種平等に商品を販売できるのだ。

なぜわざわざ、こんな記事を書いているかというと、高速バスドットコムというアプリやその構造自体は確かに最先端なものだが、高速バス・夜行バスという業者そのものは、とてつもなくアナログで昭和的な文明から栄える産業であるということ。

まあ、高速バスに乗っている人はわかるだろう、あのどこか古い雰囲気や風習。

ちなみに蛇足だが、高速バスのほとんどは楽器(たとえばギター)と一緒に乗車することができなかったり、まじで?そうなの?みたいな特例が結構ルールであったりするので、珍しいものや大荷物を積む際には、利用規約など1度目を通すことをお勧めする。

そんな昔ながらのビジネスは気づけば、ダイナミックプライシングを加速させる風潮ができている、というか当たり前のようにシステムが構築されている。これはすごい。

もちろんインターネットメディアが中心の集客でなかったころから、当日券だけ高くしたり、寸前だったら安くしたり、そういうことはあっただろうが、あまりにも加速しすぎではないだろうか?

オウンドメディアがしれっと波になるのを見ていると、とても心地良いですね。

このように、顧客体験やインターフェースとのマッチ次第では、他の業者であろうとすぐにでもダイナミックプライシングを加速させることができるかもしれない。