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>>> インタビューの前日、私が送った質問リストに対して、新造さんは回答を1万4千字もの文章にして送ってくれました。そして、以下のようなメッセージをくれました。
「30分という時間を最大限に生かしたいです。事前に質問項目を送ってもらい事前に回答したい。それを深堀りしてもらう形でインタビューして欲しい。すぐに思いつけることではなく、ぼくの内面に深く切り込むような質問をぶつけてください」
インタビュー時間は30分を予定していたため、よりよい時間がお互いに過ごせるように新造さんが入念な準備をしてくれたのです。当日、話が盛り上がったのでインタビューは60分になりました。とてもいい話を聞くことができました。
新造さんは人とのつながりで暮らしや仕事を実現させている人です。その秘訣はどんなことに対しても手間を惜しまない姿勢にあると1つひとつのやりとりから感じられました。

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>>> ちなみに、現在の収入に関して言うと0〜80万円とかなりの幅があります。コロナになってから展示が5つも飛んだので、本当に経済的には大変でした。でも「お金が0になる=人生がゲームオーバー」ではないんだな、という当たり前のことを知りました。たくさんの人が、様々な形で僕を助けてくれます。

人と人との直接的なやりとりをすれば、お金なんてものを媒介せずに、自分が欲しかったものは手に入れられると思っています。

たまには友人の記事でもシェアしようと思う。

新造真人くんというアーティストの友人がいる。

彼はとても、変だ。

写真を撮るよと言っても、自分が違うと思った写真は全部シェアするようなことをしなかったり

時には変態的に女性を愛したり

普遍的な活動的な大学生にまじって、雑談をしたかと思えば

一人で鎌倉の一軒家に交渉して手に入れ、たいそうな豪邸を自らのギャラリーにしてしまったり(しかもこの家のフロアは大して広くないのにエアコンが2台ついていた)

急にFacebookの友達を異様なまでに減らしたり、

ふらふらと田舎の街並みをボーッとしに行ったり。

彼をみているとなかなか面白い。そして、取材でもその芯のままだった。

彼と出会ったのはもう7年ほど前だが、その頃から信用経済というか、信用人生というあたりを体現していた。もちろん他にもたくさんそのような友人はいるし、新しいものをやってみる人なんてごまんと居るのだが、佇まいだろうか、概念の咀嚼の仕方が丁寧なのだろう。我が物にするのがとてもうまい人間だ。

同じリテラシーを持ってしても、それらの本質を捉え、自分が美味しく食べたいように咀嚼し、それを表現できる人となかなか苦戦している人では、総合的な佇まいが印象として濃く映る。

特段喋りが上手だったり、奇抜な格好をしていたり、お金や人間の扱いが得意なタイプではないのだけど、本当に不思議だ。けど、彼の中でその不思議は綺麗に、彼の人生としてまとまっているのだろう。たとえば「カオス」という概念としてだったり。

このインタビューなんかをみると、爽快感を得られて、もっと等身大でpureに生きようと躍起になれるが、それだけでは盗みきれない魅力というか、それは彼の持つ魅力の一角に過ぎない。

不思議性が高い人間だ。

自分の中の不思議性を解剖してみたり、どんな時にその不思議性を発揮しているのかをハックしてみれなおのずと

スピリチュアルとか、直感という観念自体も、途端にpureになれるんだろうな