成田先生に関するトピックで、こういうことも書き留めておきたい。
どうして、この記事に辿り着いたか?それは完全に「西村ひろゆかない」のせいでして、Abema primeの裏みたいな設定の動画を西村ひろゆかなさいさんが自身のチャンネルに投稿していた。そこで当たり前のように成田さんが雑談しているのだけど、なぜかその切り抜きがYoutubeのアルゴリズムでめちゃくちゃ回ってきてしまっていた。これが運のツキだったようで、普段はチャンネル登録しているタイムラインしかみないものの、気づいたら、落合陽一バリに正義心に惚れ込んでしまったという訳だ
画像にあるように、このシンポジウムは、ちょうど2年前のもので、当時僕は25歳だったわけだけども、ちょっと大事な話で、ふだん見ているメディアが日本国に関するトップページなのか、友達とその知り合いがいるSNSなのか、という意識の配分が少しズレるだけで、この動画が回ってくるのが2年分も年老いてからだというのは、単にインターネットや社会にモチベーションがあるだけでは破れない壁で、怖すぎる現実だなあとヒシヒシした。
一応、「経済産業省 EBPM」などと知ったかぶりの勢いでも、ほんの5秒タイピングするだけで、Yahoo!ニュースやオススメのお店を調べるのと同じように出てくる世界だ、というのは将来社会の役に立ちたい僕らのような若者は、本質的にライフハックだと思うので示唆しておきたい。
そして、シンポジウムに出てくるキャラクターたち 通称なんだか偉そうで何もやってなさそうな人というのは、僕らが「逆パッケージ詐欺」にあっているだけで、実は当然のように、こんな人たちだったりする。
まあ実際、協議する人を増やすことを協議した結果決めました、そのチームはこちらで、みたいなことばかりで【透明化するための議論が透明化されていない。という不安がある、しかも進捗は限りなく遅い】という結果がそこにあるというパターンが多い。
動画をみてもらわないことに要約するのは難しいのだけれど、短絡的にまとめると、
・現代のEBPMよりもIT企業に見られるデジタル化のほうが、圧倒的に大きくて早い
・内閣府における進捗はPDFと紙の山でしかない
・ビジネスにおけるKPIを達成するということは、政府におけるエビデンスを確定し、解決することだが、確定することが圧倒的に難しい
・人間は歴史の中で「洗脳・教育」「暴力」「お金」これらだけがエビデンスを意識するために発明されてきた事象である
・新概念としての「EBPM部隊(秀才の集合)」に対し金銭的なインセンティブを与えるためのヘッジファンドを作る
というプレゼンテーションをしていて、すげえ面白かった。
プレゼンのなかで、zozotownのエンジニアチームが作り上げた「プログラム」について語っている。サービスを使っていると当然のことだけども、zozotownはページを閲覧するごとに、自分に最適化された商品がサイトに表示されていく。それは、ZOZOのエンジニアチームが確定した「エビデンス(KPI)」に基づいて、解決するために作り上げた「プログラム」によって成立している結果であって、
それは当然、デジタル・機械化における「データの蓄積」の性格が、アナログな会議や人間によって行う意思決定よりも確実に早く大きなものになったからだと思う。
成田さんは、政府のデジタル・機械化に資源を集中することで、現代のPDFにありがちな非常に粗い「年間における経済成長率」や「月単位の収入や幸福度」などという抽象的なデータというのが、zozotownというアパレル企業における解像度の高いマーケティングのように大きく、早いデータが集まるのではないか、という主張で、感銘を受けた。
俗にDXと唱えられる草の根の頑張り方とは打って変わり、社会構造そのものがデジタルトランスフォームしていくことで、これまで拾いそびれたり、婉曲された「生活におけるデータ」の蓄積効率が数100倍に跳ね上がり、ある種、こちらの役割をデジタルに任せるという機械との共存が、事象に対するディスカッションやシンポジウムといった、答えのない結論をなんとか捻り出す構造から、明確なデータからロジックと解決策を導き出すといった、革新的な政治が執り行えるのではないかと思えたし、
もっと僕たちの日常においては、未来永劫解決しない不幸や、誰もが経験しているはずのキャリアに関するミスマッチや市役所や病院、銀行における非合理的な手続きというのがすべて、それも毎年改善されていき、進捗が見える化する、という最高の希望を孕んでいると思う
そして、面白いなと思ったのは、ふだんエンタメや刹那を消化し、表現し楽しみに暮れて生きている僕のような人間が、ふとYoutubeで録画を垂れ流すだけで、いとも簡単に世の中に対するコミットメントが上がったということで、
こんな文章を書かなくとも、ただソファで寝そべったり、電車でうとうとしながらイヤホンで成田さんの言葉を聞いているだけでも、このうちの2割くらいであれば、現役の高校生でも咀嚼できるようなコミュニケーションで伝達することが事実可能になっている、そのような情緒表現、専門表現、構造表現しか使われていないということだ。
つまるところ、僕がこの動画をみて、こう書いて、思ったことは、難しいことは考えなくていいけれど、すでに難しいことを簡単に説明してくれている人はYoutubeにもTiktokにも存在しているし、
あなたがふと感じた不満や雑念、世界に対するやるせなさというのは、その直感ぶんだけ、その感情に相当する日本人の侍たちが、今日も明日も、日頃議論を重ねてくれており、実際に僕らが想像している以上に「正義のヒーロー」は複数人、登場しているということ
そして、あなたは政治や社会や、世界平和、この世の中の問題解決に、資格もお金もなくとも、今すぐにでも参加できるし、参加した気にならマジで今なれるということだ。
本当に素晴らしい社会だと思うから、みんなでもっと過ごしやすい社会にしていこうね!!