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>>> フェアを20年6月以降、首都圏の食品スーパー、サミット(東京・杉並)や東武ストア(東京・板橋)などで5回程度開いたところ好評だったため、本格的に展開する。1回当たり数百万円から1000万円以上の売り上げがあった。

そりゃーそうです。天下のラッキーピエロさん

なんなんだろうね。あのお店。特にこれといって差別化するポイントがあるわけじゃないのに なぜか安心感というか、とりあえずラッピ!となる。そんなに行ってないのに、すげー行ってる気分になる。ホームグラウンドみたいな感覚に陥る。

ということで、言語化してみよう

9月ごろ久しぶりにいって、マーケティング目線で細かな取り組みを観察したが、ラッキーピエロにあるのは圧倒的なキャラクター性(世界観に引き込む魅力)とその体験を徹底的にデザインする力が長けている。

函館ベイサイドのラッキーピエロに行くとわかるのだが、どこか異国感がある
これでめちゃくちゃ大事なのが「異国感」幻想をデザインしていること。

パリのオペラ通りに似てるよ とかドイツの昼間から空いてる酒場を模倣したんだよとかじゃない

日本人からみた異国のイメージ、絵本の中 映画のワンシーン ディズニーランドやUSJ 生きていて潜在的に手に入れている「作られた世界観」としてのお店を作り上げているところ。これがすごい

遊園地という遊園地なんて存在しないのに デートで遊園地に行く と聞くと

観覧車の下で「ごめんごめん遅れたー」みたいなシーンがイメージできるように

海外に旅行 と聞くと

ほとんどの人が経験しているのは「韓国」や「タイ」なのに

「水着」 「笑顔」 「エメラルドグリーンの海」 「シュノーケリング」 を想像するように

大衆に強烈に植え付けられているイメージを、しっかり理解して
(これがマーケティングのおもろいところ)

そのまま形にする。

だから、ラッキーピエロの口コミにはアットホームな身内感がある

批判を運用したり、期待値をあげにいくプロモーション施策とは対極にある

共感を逆算したマーケティングに徹した成功事例

そりゃあ「なんかいい」わけだ「なんかいい」に理由はなくても

「なんかいい」と思わせる仕掛けは世の中に存在しているのだ!!!

ということで、ラッピ首都圏進出の場合は、お客さんがどんなテンションの時にラッピを目撃して、どんな気概でお店に入って、どんな気持ちでハンバーガーやグッズを家に持ち帰るのかが大切になってきますよね

そういう意味でも、楽しみです(チャイニーズチキンバーガー食べたいなー なんでチャイニーズなのかとか意味わかんないよねーw)