道内1000店目に繋がる原点、セイコーマート1号店はここから始まった
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>>> 1号店は、1971年に札幌市北区北30条西8丁目で産声を上げた。現在もオーナーとして一線で働いている萩中末雄さん(73)が食料品店を始めたのは1961年、25歳の時。実家は酪農業だったが、長男ではなかったために家具職人として働く傍ら、夫人と共に食料品店を開き生計の足しにしようと考えた。
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>>> そのころに店の運営で様々な助言をしていたのが現在のセイコーマート会長、赤尾昭彦さん。
萩中さんが言う。
「赤尾さんは、スーパーカブに乗って店にやってきて、棚を見ながら補給する商品を手帳に書いていました。翌日には商品が配送されてきましたね。そうこうしているうちに、赤尾さんの力を貸してもらってタバコや酒の免許が下りたので、71年に私が32歳のときに『コンビエンスストア はぎなか』の看板を出して衣替えしました」
当時は15坪の店舗面積だったが、萩中さんは300万円をかけて内装を変えたという。当時は、コンビニエンスストアという名称は全国的にもなく、「赤尾さんの先見の明があったのでしょう」(萩中さん)
昔のビジネスのように切り取られそうな物語だが、スタートアップにとても大事な現場精神力を背中で説いてくれている記事。さすが、コンビニエンスストアチェーン顧客満足度1位の創業メンバーのやることは違う。なんといっても早い。。。
セイコーマートは、フランチャイズ展開のなかで、オーナーの意向や契約上の方針などで、外装の統一感が他コンビニに比べ薄いとのことだが、確かに、多くのセイコーマートに入ったときの「個人経営感」あれこそがコンビニエンスなだけではなく、入りやすい、あったかい、家族的な価値を内包しているのかもしれない
この立ち上がりが、
現セイコーマートのカツ丼、アイスクリーム、ヨーグルト、荘厳な輸入ワインコーナーを作り、
創業の西尾さんが札幌商工会議所会長に就任する歴史をたどると考えると感慨深い。
これこそが、まちづくりだ。