コミュニティーに入れば自分の価値があがる。

そう思っている人、多そう。この話はyutoriの片石くんがポッドキャストで言っていたのだけれど、10年前はオンラインサロンにいる「この人」というコンテンツがバズっていた。例えば箕輪さんにちょっと認められると一気に人気が出るみたいな。だから10年前にいち早くオンラインサロンの時流を掴んだトップTierたちは手っ取り早く個人事業主で月50万稼ぐみたいのができてたと。

しかし今はそうではない。オンラインサロンがレアアイテムではなくなり価格競争が激化した。いわば「普通のもの」になってしまった。snsで商売している人などゴマンといるし、どんな素人にも参入のチャンスがあり、その分品質の低いサービスも多い。コミュニティー事業を経営していて「もうこれはやらなくていいんだろうなあ」って思った。世の中にないものでは無くなり、誰でも知ってるものになっったし、たくさんの人がやっているからだ。

人口ピラミッドで「イノベーター理論」という考え方があり、流行のキャズムを迎えたときはまだ2割も知らない状態。面白いなあと思うのは、イノベーターとアーリーアダプターがすでに飽き飽きして、次のチャネルに向かっている時にこそ一番市場は浸透していく。ブレイキングダウンはまだ女性が知らない。オンラインサロンはまだサラリーマンが知らない。しかし難しいのは「普通のひと」しかもういないこと。アーリーアダプターはすでに次の革命を待っていて頑なにコミュニティーなど入らないしSNSもやらず、成功した知人にこれからどうしていくの?と日々議論をしている。能力が高く世の中を見ている人は「成り上がりの素人」には興味がないし、「どうせ続かないし、うまくいかないんでしょ」とドライに見つめている。

今世間は、たくさんのコミュニティーに入ることで昔東京で自分の人脈を自慢していた人が多かったように、自分のステータスや優秀さ度合いを自慢するように生きるのがスタンダートになってきた(もちろんこれは大阪より田舎にいけばみな人脈を自慢している世界線にいるけれど)

だけど一方の世間では、コミュニティー内のイベントみたいな「普通の人が受けてる」ものには参加せずにひたすらに勉強をしている。そう次の革命のためにね。

SNSをやらずにリアルの原石を拾いに行く活動がメインストリームになり、実際にリアルで行われた交渉の内容に興味を持たれる時代の到来だと僕は思っています。SNSをやらないというブランディングがリアルインフルエンサーになっていくのではないでしょうか。