時代の流れをじわじわ変えそうなPR手法にイノベーター理論がかかったり、常識を疑うという思考への生活レベルの踏み込み方など、ライフハック的なテクニックを学んだ1週間だった。

 

◾︎今すぐに会話の主導権を持つ方法

→大きな声で喋る。会話を遮る。

コスト0でプレゼンの練習もいらない。いわゆる「ハキハキと喋る」「声量がでかい」というやつ。耳に伝わる振動が多ければ大きいほど、その人に与えるストレスも大きい。良くも悪くも人に影響を与えるという、当たり前だけど、最も効果の期待できる手法だと思う。交渉の場や、6〜15人程度のディスカッションで停滞した時にこそ使ったほうがいい。その中でも効果覿面なのが「人が喋ってるのを巧みに遮る能力」これは会話の流れや空気を読む多少のテクニックが必要だが、大きな声で綺麗に遮ることができる人は、最終的な会話の主導権を握る。

ここに全振りしてる営業マン、プレゼンターが居るということを準備していくだけでも、安心感が違う。

 

◾︎国の仕事は「改革をしないやつ」が出世する

これは、今話題のN国党 立花さんが言っていた話。本当にその通りだなと思う。出世するために、というと何やらガチャガチャやらなきゃというイメージだが、安定している組織ほど、波風立てられるのが嫌だし、もっと言えば改革するだけの能力があるけど、改革をさせない奴。これが最も重宝されるだろう。保守的というやつ。日本の参謀なんてみんなこう。

じゃあ民間企業はカリスマばかりが出世するかと言うと、そういう奴の殆どは干される訳だけど…日本らしい組織ほど"革命は起こらない"という事だ。

 

◾︎YouTube「スーパーチャット」の売上は大体60パーセント

一応、YouTubeが30% ということになってるが、実質着金する額でいうと、手数料やらを引いて「60%」程度だという。人によっては50%という話も。まー、YouTubeの場合はチャンネル登録数の権化や他SNSとの親和性があるので、他の投げ銭サービスと比べると、スパチャ機能があるのは相当堅実である。何事も期待しすぎないこと。なんなら投げ銭サービスやライブ配信アプリが、どのようにSWOT分析してるのか気になるなあ。彼らは「最先端感」や「マッチングアプリ」に寄るのだろうけど…

 

◾︎芸能人のチャンネルの登録数が伸びない理由

→YouTuberの真似をしてるから。それも変なところだけ。

元SMAPの草なぎ剛が2017年11月から「YouTuber 草薙チャンネル」なるものを始めているのだが、2019年9月18日現在は92.7万人。開始から2年も経っており、かなりの数の動画を投稿しているのだが、100万人に載っていない。日本を誇る元アイドルグループであり、20代以上で知らない人なんていないと思うのだが。。。

その理由は単純で「チャンネル登録したいと思う商品(コンテンツ)を作っていないからである。「ダンベルで超簡単に肩を鍛える方法」や「メイドインワリオに挑戦」などいかにもYouTuberっぽい投稿をしているが、それはYouTuberが誰でもやっているような内容だ。わざわざ草なぎ剛で見なくても、例えばゲーム実況なら実況やテロップ、ゲームの技術力に特化したプロがいるし、健康・スポーツでもそれは変わらない。

チャンネル登録するユーザーの心理は「親近感」と「定期的にみたいと思うかどうか」これが本質だ。

なので、それっぽい企画を連投するだけでは見てくれない。さらに言えば、芸能人とのコラボ動画なんかは、より芸能人感を増して、YouTuber感をおそろかにしてしまう。

対してカジサックはそこがうまい。芸能人という立ち位置で芸能人を共演させたりする訳だが、あくまで「YouTuberのカジサック」として話を展開している。これによってユーザーは芸能人の梶原ではなく、YouTubeが芸能人と話す、と思わせられ、親近感が埋まることはない&他のYouTuberへの差別化を図っている。

有名なら、どんなメディアでも成功するかというとそんな事は全くなく、今や「芸能人」という肩書きが通用しない業界が出てきたということだ。これはインフルエンサーの常識を大きく変える条件なのでとても面白い。適当に知名度をあげて、長い尺をダラダラ世間話するだけじゃあ稼げない時代がやってきた。

「草薙チャンネル」は初動で35万人登録もいって、かなりの注目が寄せられていてた分、成長スピードが遅いのはディスブランディングになっているから、今後どう展開していくのかが楽しみだ。

 

◾︎働かなければならない という幻想

日本人は「週休2日制で定年まで働く」という考えが小さい頃から染み付いてるせいで、労働を終わらせる、という選択肢を取ることができない人が大多数である。

そりゃあどうせ働くなら「やりがい」のある仕事が良いが、そもそも働かないという選択肢を持ちつつ、働いている方がより、能動的に動けるもんだ。

例えば年収の高い企業に勤めてガンガン40歳まで働いて、そこからはお釣りで生活するとか、20代でスタートアップで大儲けして全部売却して投資で生きるとか、そういう考え方を持っている人は情報感度の高い、人に流されない一部のイノベーターだけであり、空気として蔓延することはないだろう。

平均寿命も伸び、70歳くらいまで働かないといけない。そうしないと老後が心配だから。という人こそ「固定費を下げる」という提案をしたい。サラリーマンのほとんどが固定費をかけすぎており、貯金や運用のリテラシーが低い、という話。

労働したお金を翌月の生活費やローン、数ヶ月後の海外旅行で消費し切ってしまうライフスタイルを一旦白紙にして、どうしたら労働しなくていい状態が作れるのか? その条件はなんなのか? と毎日思考するだけで、少しは柔軟で横断的な働き方を考えることができるのではないか。

例えば、福岡や札幌なら大都市でありながら、月3万もあれば一人暮らしの家に住める。街に出れば美味しい飲食店も多い。それが東京、大阪となると家賃だけで6万程度かかり、美味しいご飯は高いお金を出すか、行列に並んで席数の少ない狭い店でしか味わえないとか。

「住む」と「働く」に対してアップデートできることは無限にある。