体育祭をやっていた 俺の代の体育祭が面白いだのなんだの
そういう空気感で見物している人が多くて
いやだなあーという気持ちばかりがふんわりとあった
高校なんじゃないかな

体育館ライブじゃないけど
ロッキンジャパンみたいのをクラスごとにやっているというか
文化祭みたいになった
教室の前の方をステージにしてやっている
特別な学校だなーとおもっていた

出演したアーティストは
レペゼン地球 BUMP OF CHICKEN そして
三浦春馬だった

三浦春馬がでるぞってレペゼンの木元さんから
僕は最初に聞いちゃったもんだから
それはすごい話だ

これを知っているのは俺だけだ!みたいになった
最初に出てくるアーティストかな
幕が上がった。最初のライブがはじまって
三浦春馬が舞台に出てきたのだ

会場全員 え?ってなった
僕は三浦春馬なんて大して知らないし
ニュースで死んだと見たときも、そうなのかあー
くらいだったのに、なぜか
泣いたんだ。夢の中で泣くのはすごく久しぶりだ

泣き方はアレに似ていた。
ロッキンジャパングラスステージファイナルで誰かが歌ったときの
周りの人の感動に共鳴して、自然と嬉し泣きをするあれ
たぶん今回も、三浦春馬がステージに立った瞬間の
みんなの「え?」という反応の裏側に隠された
みんなの感情が見えてしまったから、泣いたのだろう

ちなみにステージは本人ではない。本人映像だ。
死ぬ前に撮ってくれた映像を流してる
画角が悪く、プロジェクターから映るのが小さく
それを木元さんが直そうと頑張っている
なぜかしらけず、みんなもそれに協力的な空間だった
それだけ没頭しているということな気がした

そのあとは、帰り道のような景色だった
高校のメンバーの動向が気になった
次の日も似たような何かがある話で
移動の最中だったのだが
土砂降りがとてもキツかった。
高速道路を通らないといけない道で
スリップしたら危険だなーと
みんなバラバラに行動していた

スピード違反で友達が捕まった
白バイに事情聴取されている
僕たちもスピードを出したかった

たとえスピードを出しても
その先でスリップしていたり
脇道に止めて、エンジンオイルをいじったり
してればなんか不調もあって、スピードも
“でてしまった”という事にならないかなと思った

実行してみたものの、白バイは僕たちの元に来て
(キャブみたいな何か)これ変えた方がいいですかね?
と聞いたけれど、切符を切る以外考えてないようだった

スリップしたフリを低速でするとはいったものの
なぜか、僕の頭の中にはタナトスで埋め尽くされていた

そのまま夜が更けた。
みんなはどうしてるんだろうと聞くと
友人が死んだという報告を受けた。
名前も覚えている。当時リーダーシップを学校全体で
とっていたようなやつだ。
大雨の中、事故で死んだとのことだ

しょぼいPAで、トイレから帰ってきた
友人づてに聞いた。まじかよって思った
その数十分後に、また1人
そいつから死んだ報告を受けた。

さっき死んだやつの当時の彼女だった
悲しくなったなあ
事故で死んだと聞いて、後追いしたそうだ

そんな夢のすべてを悟った夢の中の僕は
ああ、こうやってひとり、またひとりと
忘れかけていたような人物に
本当に忘れるために折り合いが
ついてしまうんだなあ

夢が覚めた
ああ、夢で良かったと思った

最近、忘れかけていた相手って誰だろう
その時の自分と出会えてないよな
忘れていた自分ってどこだろう

1年、2年はいらない自分かもしれないけれど
3年後には、欲しい自分かもしれない
本当に捨てちゃっていいのかな
これで大丈夫かな

久しぶりに会ってみようと思う人や
考えてみようと思うことが増えた夢でした。