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向こうに夏の景色を映して、音楽をかけていると、一気にこの空間に奥行きができて、せせらぎ的なものを感じる。
シーシャも灯籠も急に蒸し暑さを被り、オレンジ、水色、緑、黄と、色合いが全部夏に思えてくる
冬のみかんを想像してオレンジだと夏っぽくないのに、今ここで想像するオレンジは、とてもじゃないけど冷たいとは思えないし、絶対に太陽にギラギラ照らされてる酸っぱい夏みかんと三ツ矢サイダーが近くにあるし、
シーシャも多分ぬるくて、半袖での皮膚が照りつけるように暑くて、車に乗ったらガソリン臭くて酔いそうになる新車みたいな匂いがするだろうし、
この動画がまさか5月とは思われない。季節のギャップを楽しもうと思っても、夏にしか思えないから、僕たちは夏に支配されていく
