そう聞くと、とてもワクワクしませんか?今日はちょっぴりドライで嫌な話かもしれませんが、これをマーケティングの視点で分析してみました。
おもちゃ業界が潰れない理由は、クリスマスにバカ売れするから。
そして、おもちゃが中古で売れないのは、「開封」の瞬間に8割以上の価値を使い果たすから。
ユーザーが「子供」であるとき、なんなら自分の小さい頃を思い出してください。新作のゲームのカセット、トレーディングカード、どんな「おもちゃ」でもいいです。
何が楽しいって、箱から自分で開ける瞬間ではないでしょうか?
これは、テレビが「憧れ」を作ったおかげです。
憧れのアレを、所有することができる、自分の目の前、現実で見ることができる。
これ、クリスマスプレゼントを、誰かにもらったときに、箱から開けた瞬間の高揚感と同じではありませんか?
どんな業界も、エンタメとITに食われていく中で、「物を売る仕事」というのは苦戦して、衰退を辿っています。その中でも、憧れの何かを開封する、自分のものにできる、憧れが叶う。その瞬間の導線さえ引ければ、あの高揚感さえ作れれば、単価を維持し、どんな時代でも、人に物を売ることができます。
それはプレゼント、という文化を、先人が丁寧に歴史を作ってくれたからです。このマーケットの、性質を利用しないほかありません。
サンタクロースが、朝起きたときに子供にプレゼントを置いてくれるような。
子供の頃は買えなかったものが、「大人買い」できるような
経費削減のためにパッケージを廉価しないような
そんなビジネスを真摯に取り組む人が、しっかり満足度を保ち続けることができると思いました。