私は10年間、起業家育成スクールに従事していて、東京を中心に入れ替わりで常に300名 延べ4000名以上のクライアントの伴奏支援や初学者カリキュラムの提供をしてきた。「起業したいけれど、どうしたらいいかわからない」層に対して、動画教材や少額投資を用いて適切なメンタリングやOJTを指南するような仕事をして、実際に多くの起業家を輩出する組織にいた。そして2年前、予定通り10年の従事を終え、好きなことだけつくろうと決意し、エンザントモアキへと転身した。
そこで、自らもお手本のように牽引しながら、心のなかでは自分のコンフォートゾーンを越えようと必死に頑張っていた。仕事の話は昔にしたから引用しておくけれど。ゲストハウスを作ったり、3000人くらい集客できるプラットフォームを作ったり、エイベックスさんにお世話になったり。
① 教育ができること
② 組織がつくれること
③ 文化浸透していること
④ 下からの脅威をつくること
この4つをOKRにしていた。けれど今は違う。自分の妄想力や天才性に時間を使うことにして、組織を作らないという方針で現在も舵取りをしている。真面目系の組織ならいくらでも作れるけれど、それでは自分が育たない。自分を育てながら、組織を育てる。これが非常に難しい。ビジネスかエンタメかのような「急な路線変更」は、ワンマン列車か、15両編成かみたいなものだ。

自分が作りたいものを作っていく時、それを説明しないというのは非常に難しい。ついてくる仲間が減ってしまうし、自分に意見ができる人が減る。けれども、自分が作りたいものに集中できる時間は完成してからレバレッジがかかる。結局、どこに力をいれるかでしかないなと思っている。

Live Action Role Playingという領域を見つけたのも自分であって、誰の受け売りでもない。
しかし、この業界という説明でいこうと思った自分自身は、特に説明的である。
自分がつくったものを説明してくれるのは、賢い消費者であり、自ら説明する必要がない。けれど、ブルーオーシャンというものは需要がないので、はしごや蜘蛛の糸を自ら懸ける必要に苛まれる。

明日は自分が作っているエンタメとゲームの区別、なにを大事にして図っているのかについて話してみよう。
