2021年が幕開けた。
大変な時代に生きてしまったわけだが、それすらも楽しもうと思う。
大変な時期に、大変な修行もしようと思う。
JGC修行。
去年撤退したそれだ。
JGC修行とは・・・JAL社の運営するJALカード上級会員の事である。正式名称をジャパングローバルクラブ。上級国民に近づくためのステップだ。この称号を手にすることで、飛行機の高級ラウンジでまったりしたり、どうだ、俺はJGCなんだぞ。それだけ上級な国民なんだぞ。と、人々に自らの権威を示すことができる。
このJGCという称号を手にするにはJMBサファイヤという席に身を置く必要がある。サファイヤになるためには条件がある。1つはFLYONポイント(通称FOP)これを50,000手に入れること。もう1つは飛行機に50回以上乗ること(半分はJAL)この2つのうち、後者は「回数修行」と呼ばれ、前者は「JGC修行」と呼ばれるのだ。
要するに、1年間でいかに「暮らし」や「仕事」と折り合いをつけ、FOP50000を達成するか、それをしっかり計画し、空の旅を無限に繰り返し、
全世界を飛び回る【修行】それを終えたものだけが、JMBサファイヤ・JGCメンバーとなれるのだ。
LCCを使って、賢く空を旅すればいいものの、わざわざ大量の身銭を切ってまで、このJGC修行に挑戦するには理由がある。
1 人生レベルで時間が浮く
JGCになるとラウンジ利用以外にも、荷物を多く持って行けたり、行列に並ばなくて済んだり、保険が効いたり、様々な特典を受けることができる。これは国内においては殆ど効果を発揮しないが、海外は訳が違う。
例えばインド、もしくはアフリカのような、未だインフラや治安が安定していない地域では、飛行機の離着陸にトラブルがあったり、決して便利、安全、円滑とは言えない空港サービスがある。めちゃくちゃ現地の人がいる列に並ばされたり、めちゃくちゃ謎なトラブルに巻き込まれたり、だ。
僕は現在 1年間で飛行機に50回程度乗る。もしかするとこれがエスカレートして、年間200回、そのうち海外が100回、そんな人生になるかもわからない。年間100回だとしても単純計算で、100歳までに後7500回だ。
そんな75000回の度に、色々なトラブルに巻き込まれていたら、たまったもんじゃない。
であれば、せめてフライトの時くらいは、むしろ贅沢に。フライトの前後が毎回ハプニング、みたいな行き方も悪くないが、ハプニングは他で起こすから安心してくれ。
僕にとって、空の旅がラグジュアリーホテルでのひとときを味わうような、攻めた人生の安息地、ポケモンセンターのような存在になればいいなと思っている。
だからこそ、たとえ今、こんなところでお金をたくさん使ってしまおうとも、それは未来の自分への自己投資として、さっさと楽な気持ちになりたいと思っている。
2 僕のための試練だと思ったから
1でたくさん説明してみたものの、最後に自分を納得させたのは相性だ。要するにJGCというのは、無限に飛行機に乗る人にしか与えられない特権だ。無限に移動する人にしか知ることのできない世界だ。世界を遊び回る人生の旅人として、こんなプログラムを知ってしまったら、そこにどんな価値があるかなど正直言って関係がない。ただ、そんな鍛錬を共にする、そんな修行を過去に終えたような人々と、一緒に世界を共有したい。
そんなシンプルな思いでもあるのだ。
そんなこんなで、去年JGC修行を始めようと、これまで愛用していた格安航空券を使うのをやめた。
JALのクレジットカードを新規契約し、JGCの仕組みや攻略法、ある程度のポイント相場を理解し、この世界に参入したのであったしかし、
ネックは、僕が始めたのは6月ということだった。
JGC修行というのは1-12月で解脱を目指すものだが、僕に与えられた時間はその半分。
無理を承知でやってみたはいいものの、11月に気付いてしまった。
さすがに、ハンデありすぎ。
ということで、俺なら余裕だろという幻想が儚く散った2020年であった。
今、僕は大阪伊丹空港から羽田行きの飛行機に乗っている。
これが、2021年初のJAL。
修行の幕開けということだ。
なんとしてでも、今年僕は、JGCという称号を手にする。
そして、そのJGC会員になった暁には、まことしやかに巷で忌み嫌われる通称【ラウンジおじさん】
高級ラウンジで上級国民性をたんまり見せつける彼らに何らかのアクションをし、上級国民だからこそ成し遂げられる何かを動かす、きっかけを作ることができれば嬉しい。
最終的には、JGCのその先。JGCプレミアという夢の楽園。
そこまで 僕も足を運びたいものだ(できれば20代で)
さあ冒険だ。
快適な空の旅へ、いってらっしゃい。